中国の梅系菓子


日本は言わずと知れた梅大国。

ご飯に和え物にお菓子まで幅広い食の分野に梅を取り入れている、そんな梅好きな皆さん!

今回の中国の梅菓子特集では今まで見たこともないような新しい梅菓子をご紹介していきます。

干し梅は中国語で「話梅」と呼ぶ?

中国では干し梅のことを広義で「話梅」と呼びます。

名前の通り、みんなで集まっておしゃべり・お話する時に食べる梅菓子という意味で「話梅」という名前が付けられました。

梅はもともと古代、先生たちが教鞭を執る時に喉を潤す為に食べられたものでした。現代と違い昔は蛇口をひねれば水が出てくる様な便利な世の中ではなかった為、塩漬けした梅を持参し唾液を促すことで渇きを鎮めていました。

九制话梅(九製話梅)

話梅の中でも、スーパーでよく見かけるのがこの九制话梅です。

甘酸っぱい白いパウダーがまぶしてあって、身がぎゅっとしぼんで種にくっ付いてるのが特徴です。

日本で売っている「スッパイマン」と味が似ています。

ほとんどの干し梅と同様、青梅が原材料です。

乌梅(烏梅)

乌梅(烏梅)は中国でよく食べられている真っ黒な見た目をした干し梅です。

乌梅(烏梅)は製造工程が独特で、梅を薫製することによってスモーキな香りとほんの少しの苦味が加わります。

味はあまり酸っぱくなく、ちょっと大人な味わいです。

 

杨梅(ヤマモモ)

杨梅(ヤマモモ)の干し梅は下の画像の様な赤黒い見た目をしています。ものによっては砂糖がまぶしてあったりします。

味は酸っぱさが少なく甘いので、梅が苦手な方でも非常に食べやすいです。

果肉が少し湿っており粒々した食感が特徴です。

加工する前の杨梅(ヤマモモ)は下の図の様な真っ赤な果実です。

中国では5〜6月の梅雨の季節になると果物売り場で売られています。

味は非常に非常に酸っぱくて、沢山食べすぎると豆腐も噛めないほど歯がやられてしまいます。筆者は小さい頃これが大好きで一気に15個も食べてしまい、その後2~3日はお粥しか飲めなくなった思い出があります。

 

情人梅(恋人梅)

情人梅(恋人梅)も中国のスーパーでよく見かける干し梅の一種です。

恋人梅という名前の由来は、味が甘酸っぱくてまるで恋愛の様だという理由でメーカーに付けられたのが始まりです。

見た目は透明感のあるオレンジ色をしていて可愛らしいです。

「梅」という名前がついていますが、原材料はスモモです。

 

盐津梅(塩津)

盐津(塩津)というのは干し梅の味付けの一種で、甘み・塩み・辛み・酸味の4種類の味が共存している独特な味付けです。

通常の干し梅と比べてしょっぱさが強く、舌がピリリっとするのが特徴です。(メーカーによっては唐辛子を入れたり入れなかったりするので、辛さはそれぞれです)

盐津(塩津)は梅に限らずレーズン、杏、ヤマモモ、スモモ、など様々なドライフルーツの味付けに用いられ、色んなメーカーから商品が出されています。

画像の様なきめ細かい白い粉(塩津の粉)が満遍なくかかっています。

 

玫瑰茄(ローゼル)

玫瑰茄(ローゼル)はあまり馴染みがないと思うかもしれませんが、

実はハイビスカスティーの原材料として使われているので、見たことはなくても一度は口にした事がある人は多いのではないでしょうか。(ハイビスカスティーはハイビスカスの花ではなく、ローゼルを使って作られています。)

中国ではお茶だけではなく、下の図の様なドライフルーツにして食べる事もあります。

味は甘さが強く、歯応えがキュキュットして食べやすいです。

ビタミンC、クエン酸、アントシアニンが豊富で美白効果が高いです。

また、ローゼルの赤さはアントシアニンの色素から由来していて、ポリフェノールの一種としてブルーベリーと同様目の網膜を強化してくれる作用があります。

山楂(サンザシ)

山楂(サンザシ)は中国家庭でよく出るお茶菓子です。

上の図にある様に、球状だったり、長方形だったり、砂糖がかかってたりと、様々な形・食感に作られていて

味は甘酸っぱくて、老若男女問わず大人気の国民的お菓子です!

筆者はこれを日本人のお友達によくお土産として渡してますが、めちゃくちゃウケが良いです!!

山楂(サンザシ)の原料はこのような小さな赤い果実です。

果実はりんごの様な食感で、味はりんごの数倍酸っぱいです。

冬になると、「冰糖葫芦(ビンタンフール)」という中国のりんご飴の原料としても使われます。

九制陈皮(九製陳皮)

陳皮は乾燥させたみかんの皮のことで、九製とは九つの加工工程を経て作られたという意味で名付けられています。一般的に陳皮と言えば生薬を思い出す方が多いと思いますが、九製陳皮はお菓子としての陳皮を指しています。

九製陳皮は甘く味づけされていながらも、みかんの皮自身の苦味が強く香るので、好き嫌いがはきりと別れやすいお菓子です。

口に入れた時は甘いのですが、噛みごたえがあるので噛めば噛むほど柑橘系のアロマの香りと苦味が口の中に広がります。

陳皮は中国で日常的に幅広く使われていて、お湯の中に入れて飲んだり、料理の香りづけに使ったり、生薬として漢方に配合したりと様々なシーンで活躍しています。九製陳皮の様にお菓子としても老若男女隔たりなく親しまれています。

必見!中国の国民的梅ジュース

酸梅汤

ここまで沢山のドライフルーツを紹介しましたが、最後に中国で人気な飲む梅菓子「酸梅汤」をご紹介します。

酸梅汤は画像の様な赤紫〜黒色をした飲み物で、清の時代(1636~1912)から飲まれている伝統的なジュースです。(下の画像は昔にあったの酸梅汤の屋台です)

烏梅を使用しているので、甘酸っぱさに加えて少しスモーキーな味が特徴です。

さらさらしていて喉ごしがよく、特に夏に大人気の飲み物です。解熱効果があるので、揚げ物や辛い物を食べるとき一緒に注文する事が多いです。

中国のジュース屋台でタピオカの様に販売されたり、レストランの飲み物メニューで頼むとデカンタで運ばれてきたり、また様々な大手飲料メーカーから販売されているのでコンビニでも入手できるまさに中国の国民的ジュースです。

 

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