镇江香醋(香醋)

中国人一家に一瓶は置いてある調味料 ーーー 镇江香醋

日本で「お酢」といえばほとんどの人が白酢を思い浮かべますが、中国では黒酢が主流です。

どれくらい主流かと言うと、中国の四大名酢と呼ばれる「山西老陈醋」、「镇江香醋」、「保宁醋」、「永春老醋」これら四つ全てが黒酢なくらい中国人は黒酢が好みです。

今回はこの四大名酢の中でも全国的によく知られている「镇江香醋」について紹介していきます。

発祥と歴史

镇江香醋の発祥は1840年、中国江蘇省镇江市で作り始められました。

江蘇省镇江市は長江下流に位置し古くから大運河とが交差する地点にありました。その為水源に恵まれており、米、麦などの農作物がよく獲れる地帯です。

原材料の一つである麦ふすまが镇江香醋の独特な風味を生み出しています。

镇江香醋はブランド化され、色んなメーカーから販売されてきました。その中でも国民的支持を得ているのが、「恒顺」というブランドのものです。(黄色い瓶が目印です)

味と特徴

镇江香醋は中国の他の黒酢と比べ、最大の特徴は 独特な風味ほのかな甘さ にあります。

もちろん白酢と比べると濃厚ではあるが、中国の一般的な黒酢よりは口当たりが軽くさっぱりしていて、香りが鼻から抜けるスピードも早いです。

香りは少しツンとしていて、よく鼻に近づけると紹興酒の様な香りがします。

口に入れると舌先ではそこまで強く香りを感じられないが、喉を通るとき一気に独特な香りとコクが押し寄せてきます。

使い方

镇江香醋の一番良く使われる食べ方は、餃子、小籠包、しゅうまい、などひき肉料理のタレとしてです。

良く合う組み合わせとして、生姜、ニンニク、醤油、老干妈(ラオガンマ)などが挙げられます。

温めると風味が落ちるので、常温や冷たい状態で使うことが多いです。

高い確率で中国のレストランのテーブル上に置かれてたり、一般家庭のキッチンに常備されているので、中国に行く機会がある方は試しにチェックしてみてください。

 

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